クルーズ客船
ダイアモンド・プリンセス
(Diamond Princess)

総トン数 116,000トン
全  長 290.00m
全  幅 37.50m
乗客定員 2,670名
乗 組 員 1,238名
就  航 2004年3月
船  籍 バミューダ
運航会社 プリンセス・クルーズ
※横浜市港湾局HPから転載


2013 横浜初入港
2016 横浜発着クルーズ
2016 大物が釣れた!
2020 神奈川県内10大ニュースに
2023 3年ぶり横浜入港
2025 灯台から撮影

2013 横浜初入港
 
 日本の造船所で建造された中で最大の豪華客船ダイアモンド・プリンセスが横浜に初入港した。姉妹船のサファイア・プリンセスと共に三菱・長崎造船所で建造されたダイアモンド・プリンセスは,建造中に火災発生というアクシデントに見舞われたが,危機を乗り越えて主に太平洋でのクルーズに用いられている。

 本船のスケジュールは横浜港大さん橋客船ターミナル着岸が2013年5月10日(金)7時,離岸18時,横浜在港時間は僅か11時間。この日は野暮用があり,本船を撮影できる機会は早朝の浦賀水道通過時のみ。4時起きして本船を撮影してきた。
2013.5.10
観音崎大橋
 

04:39

04:40

04:41
観音崎園地
  

04:44

04:53

04:58

05:05

05:08
横浜発着クルーズ
  
 最近,観音崎でダイアモンド・プリンセスを見かける機会が多くなった。それもその筈2014年以降,4月〜10月は日本に配船され,今年は横浜発着のクルーズを17本行うことになっている。しかしながら,観音崎沖の通過時刻は入港時が早朝,出航時は夜間が多く,シャッターチャンスはそれほど多くない。

 この日は「ハイサイ沖縄と台湾三都市周遊10日間」というクルーズの出発日で,観音崎沖通過時刻は18時頃の予定,比較的早い時間帯だったので,薄曇りで靄がかかって撮影条件はあまり良くなかったが,夕涼みがてら観音崎へ出かけた。
2016.6.15

17:51

17:59

18:10

18:12
大物が釣れた!
  
 横浜を出港してから,徐々に向きを変えながら近づいてくるダイアモンド・プリンセスを撮影していると,目の前の岩場にいた釣り師の竿が急に弓なりにしなった。釣り師の視線の先はダイアモンド・プリンセス。獲物はダイアモンド・プリンセス?それともクロダイ?

 奮闘すること数分。岩場に近づいた獲物の尻尾がチラッと見えた。色がピンクだ!クロダイではない。なんとマダイだった。観音崎沖はマダイの釣り場として有名で,ボートで釣り上げる人は時々見かけるが,岩場で釣り上げる人を見たのはこれが初めて。

 釣り師が体長を測定しているので近づいてみると約60cm,かなりの大物だ。マダイに気をとられて,しばしの間忘れていたダイアモンド・プリンセスの姿を慌てて追い求めると,彼女は既に鋸山近く。ご機嫌を損ねたか,お尻を少し私に向けるような形で遠ざかっていった。
2016.6.15
 
神奈川県内10大ニュースに
  
 2020年の「世界10大ニュース」を選ぶとすれば,その1位は「新型コロナウイルスの感染症のパンデミック(世界的大流行)」で誰もが異存が無いところ。従って,神奈川県内の10大ニュース第1位に「ダイアモンド・プリンセス」が選ばれても不思議では無いが,本当に残念でならない。

 ダイアモンド・プリンセスは日本の造船所で建造された中で最大の豪華客船。三菱長崎造船所で建造中に火災発生というアクシデントに見舞われたが,その危機を乗り越えて主に太平洋でのクルーズに用いられ,2014年以降,4月〜10月は日本に配船され,2016年以降は横浜発着のクルーズを毎年10数本行ってきた船。

 それもあって,観音崎でもっとも頻繁に目にすることができた大型クルーズ客船。上記2016年6月に撮影した「大物が釣れた!」に写っている客船が本船であることに気づき,皮肉な巡り合わせにいささか戸惑っている。

2020.12.19発行 読売新聞・朝刊 横須賀版から転載
3年ぶり横浜入港
  
 2020年2月以降の丸3年間,世界的に大流行した新型コロナウイルスがようやく下火となり,桜の便りもチラホラ届くようになった2023年3月10日,「ダイアモンド・プリンセス」が3年ぶりに横浜港へ入港した。本来ならば観音崎沖を入出航する姿を写真に納めたかったが,入航が4時30分頃と朝早く,出航は逆に20時20分頃と日没後になるため断念した。4〜5年前であれば横浜港まで駆けつけたところだが,年は争えず新聞記事を転載させて頂くことになった。記事によれば今年は過去最多となる約110回の外国客船の寄港が見込まれているとか,今から楽しみにしている。

2023.3.11発行 読売新聞・朝刊 横須賀版から転載
3年ぶりの「ダイアモンド・プリンセス
  
 3月10日入航時は早朝4時30分頃に浦賀水道を通過したため写真が撮れなかったが,今回3月14日は午後2時20分頃に通過し,天気も良かったこともあって,東京湾観音の前を北上する我ながら上々の写真が撮れた。ダイアモンド・プリンセスは今月から11月まで日本発着のクルーズを繰り返すので,見る機会が飽きるほどあると思われるが,それ以外の海外クルーズ客船も数多く来航するので,久しぶりにシップ・ウオッチングが楽しめそうだ。
 
灯台から撮影
 前日4/15は朝から雨混じりの強風が吹き荒れ,東京湾海上交通センターの「大型船入航予定情報」によれば,大型船にパイロットが乗船できず。昼頃から夕方まで浦賀水道航路に入航する大型船はゼロとの由。

 一夜明けた4/16,一転して空は晴れ渡り,風も弱まり空気も澄んで絶好の撮影日和。浦賀水道を行き交う船も大賑わいが予想される。そこで久しぶりに観音埼灯台から撮影することにした。観音崎には船の撮影スポットが数ヶ所あるがベストは灯台。しかしながら,灯台は(中学生以上)300円也の入場料が必要となるので,私は普段あまり利用していない。

 私の今日一番のお目当ては,米国海軍の遠征海上基地「ミゲル・キース(Uss Miguel Keith)」。ところが,予定の時刻を過ぎても一向に姿を現さない。念の為スマホで確認したところ当初予定より1時間30分ほど遅れるようだ。近くにいたカメラマンの話ではエンジントラブルか何かの故障が原因らしい。少し苛つき気味のところへ横浜港沖に一隻の大型客船が姿を現した。ダイアモンド・プリンセスだ!船首に描かれた波模様ですぐにそれとわかった。

 灯台から眺めるダイアモンド・プリンセスは立体的で,海岸から眺める姿とはどこか違った趣がある。空気が澄んでいることもあってこれまでにない魅力を感じる。刻々と近づいた彼女は,第二・第一海堡 ― 君津工業地帯 ― 東京湾観音 ― 鋸山手前でミゲル・キースに遭遇 ― 鋸山前を通過して湾外へと消えていった。その後,ミゲル・キースがダイアモンド・プリンセスとは逆行する姿を撮影したが,灯台の門限が過ぎたため,観音崎沖を通過してところで早々に灯台を後にした。
2025.4.16
 

横浜港沖

君津工業地帯前

鋸山手前でミゲル・キースに遭遇

鋸山前

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